一般内科で診る症状・疾患
風邪やインフルエンザなどの急性疾患から、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病まで、様々な疾患やトラブルを診ています。
下記の症状に当てはまる方は、お気軽に当院までご相談ください。
急性疾患
- 喉の痛み
- くしゃみ
- 発熱
- 咳や痰
- 体のだるさ
- 腹痛
- 便秘
- 下痢
- 貧血
- 吐き気
- 嘔吐
- 頭痛
慢性疾患と生活習慣病
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 高尿酸血症
症状・受診する目安
風邪
ウイルス感染により、喉や鼻、気道に炎症を生じ、喉の痛み、鼻水、咳や痰、発熱などの症状が現れます。通常、数日から1週間程度で改善しますが、症状が長引いたり悪化したりした場合は、放置せずに医療機関を受診してください。
インフルエンザ
インフルエンザはインフルエンザウイルスによる急性の感染症で、例年冬季に流行します。主な症状は発熱や倦怠感、悪寒、頭痛、筋肉痛、喉の痛み、咳などです。ウイルスの潜伏期間は1~5日程度で、38℃以上の高熱を伴うことが多いです。健康な方では、自然に軽快することほとんどでが、基礎疾患がある方では重篤化することもあります。また、稀ですが脳炎を発症することもあります。
治療法としては、健康な方では基本的に対症療法でご様子をみられてもよいかと思います。ただし、基礎疾患をお持ちの方や症状の期間を短縮したい方には、抗インフルエンザ薬を処方させて頂きます。発症後48時間以内に服用すると、つらい症状の期間が短縮されると報告されています。 対症療法や抗ウイルス薬により症状を和らげながら、栄養摂取・水分補給・十分な休息を心がけてください。
高血圧症
高血圧症とは、血圧が高い状態が慢性的に続く病気です。心臓が収縮した時の血圧を「収縮期血圧」(上の血圧)、心臓が拡張した時の血圧を「拡張期血圧」(下の血圧)と呼びます。高血圧は自覚症状に乏しく、意識的に血圧のチェックをしていないと、気が付きにくい病気です。
病院で測定した血圧が140/90㎜Hgを超える場合、もしくはご自宅内で測定した血圧が135/85mmHgを超える場合、高血圧と診断されます。長期間放置すると、血管に負担がかかり、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、慢性腎障害などのリスクが高まります。重篤な疾患を防ぐためには、適切な血圧コントロールが重要です。
高血圧は、原因のはっきりしない「本態性高血圧」と、ホルモン分泌の異常や血管の異常などはっきりした原因によって血圧が上昇している「続発性高血圧(二次性高血圧)」に分類されます。
「本態性高血圧」は、生活習慣(過剰な塩分摂取、過度な飲酒・喫煙、ストレスなど)や遺伝要因が関与して発症すると考えられています。生活習慣の是正し、これらのリスクに対応しながら、血圧管理を行います。
本態性高血圧の治療ですが、まず生活習慣の改善を行います。具体的には減塩、食事コントロール、飲酒や喫煙の制限、ストレス発散、適度な運動、体重管理を実施します。それでも、血圧が改善しない場合は、薬物療法を開始します。降圧薬(血圧を降下させる薬)には様々な種類があり、患者様の症状や他の疾患の有無に考慮しながら適切な薬を使用します。
「続発性高血圧」は腎臓に分布する動脈が狭くなることで発症する腎血管性高血圧や、ホルモンの異常などで起こります。治療としては、原因となる疾患の治療が優先されます。
脂質異常症
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)やTG(中性脂肪)の基準値が超えた状態、またはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が基準値未満になる状態を「脂質異常症」といいます。高脂血症も脂質異常症に該当します。
LDLコレステロールや中性脂肪が基準を超えている、あるいはHDLコレステロール値が低すぎると、動脈硬化のリスクが高まります。
動脈硬化とは、様々な原因によって動脈の壁が厚く硬くなり、弾力を失った状態を指します。脂質異常症は動脈硬化が進行する主な原因の一つです。血管の壁に悪玉コレステロールが入り込むと、白血球がこれを処理しようとし、その結果「プラーク」と呼ばれる病変が形成されます。プラークが大きくなると、血管の狭窄や閉塞を引き起こし、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞などのリスクが高まります。
脂質異常症の治療では、まず生活習慣の改善を行い、コレステロール値の適正化を目指します。過体重の方は、体重を3%減量することが推奨されています。食事療法では、コレステロールの高い食品を避け、カロリーの過剰摂取に気を付けます。運動療法では、適度な有酸素運動を中心に30分以上、かつ週3日程度を目安にしましょう。ウォーキングやジョギング、速歩、水泳など、心臓への負担が少ない運動を取り入れることもおすすめです。食事療法や運動療法を行っても数値が改善しない場合は、薬物療法を選択します。薬物療法を行いながら、引き続き食事療法と運動療法を続けることが重要です。
LDLコレステロールの目標管理値は、動脈硬化性疾患のリスクによって異なります。糖尿病や慢性腎臓病の既往のある方は120mg/dl未満、脳梗塞や心筋梗塞などの既往がある方は100mg/dl未満(70mg/dl未満を目標にすることもあります)に保つことが推奨されています。LDLコレステロール値が20~30%下がると、心筋梗塞や狭心症のリスクが30%も下がると言われています。
糖尿病
糖尿病は、血糖値(血液中のブドウ糖の値)が慢性的に高くなる病気です。食事で摂取した炭水化物は、消化酵素のはたらきによってブドウ糖に分解され、血液に入りエネルギー源として利用されます。その際に血糖値が上昇します。
血糖値が上昇すると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、ブドウ糖が細胞内に吸収されます。しかし、さまざまな要因によって、インスリンの分泌が低下したり、身体のインスリン感受性が低下(「インスリン抵抗性」と呼ばれます)すると、血糖値が高いままの状態が持続し、糖尿病の発症につながっていきます。
長期間にわたって高血糖が続くと、徐々に全身の血管に悪影響を及ぼし、神経障害や網膜症、腎臓病などの合併症を引き起こします。脳梗塞や心筋梗塞などの心血管疾患リスクも上昇し、最近では糖尿病と発がんリスクの関連性も指摘されています。
適切な血糖コントロールを続けることで、こうした重篤な合併症の発症を抑えていくことが非常に重要です。
糖尿病の治療では、食事療法が何より重要です。糖尿病や全身の状態にもよりますが、運動療法も推奨されることが多いです。食事療法や運動療法で改善が十分でない場合は、薬物療法を検討します。
糖尿病の薬物療法は近年目覚ましい進歩を遂げており、患者様一人ひとりに適した薬剤を選択しやすくなってきています。
神戸市のかかりつけ医
当院では、専門の消化器内科だけでなく、一般内科疾患についても幅広くご相談いただけます。症状に不安を感じられる場合は、受診科のご相談や急な症状にも対応いたしますので、お気軽に受診ください。
急な症状でお困りの際や、「検診で生活習慣病を指摘されたがどのように対処すればいいのか分からない」など、どのようなことでもご相談いただければと存じます。